K氏に初めてお目にかかった折、札幌のマンション事情の話題になった。
地下鉄やJRの駅から至近のマンションは高い人気だが、
駅から離れると販売面で苦戦しているという話の後、
K氏はこう指摘した。
「札幌の人はバスをうまく使いこなせていない」
使いこなせていないのかどうかは、私にはわからないけれども、
例えば北1条通の沿線などは、バスのほうがはるかに便利だ。
地下鉄を利用すると大通で乗換となるが、バスだと乗換なし、
しかも地下鉄と同じ運賃で札幌駅まで行ける。
昼間でも概ね10分間隔以内の運行と便数も多い。
つまるところ、バス輸送サービスという自社商品を広く知ってもらう
取り組みが、まだまだバス事業者には足りないような気がする。
それも、単に宣伝やPRをたくさん打つというのではなく、
運行経路や車両、運行ダイヤなど商品そのものを構成する要素を、
もっとわかりやすくすることが必要ではないだろうか。