15年以上前と同じように、陸前高田からバスで遠野に向かう。
あの時はJRバスだったが、数年前に廃止となり、
岩手県交通と住田交運の2社が後を引き継いでいる。
バス停の標識は、JRバスのお古を流用。
40分ほどで住田町北端の岩手八日町に着き、バスを乗り換える
趣のある建物を何軒か見かける。
この先には、赤羽根峠という難所が控える。
15年以上前は、1車線しかない狭い道を
大型バスで無理やり越えていったのだが、
今は長いトンネルで峠をぶち抜く新道があり、
バスはあっけなく遠野市内に入ってしまう。
以前の記憶は、ほとんど思い出せない。
懐かしいといった感情が、まるで起きない。