さて、道南バス日高営業所の廃止であるが、日高町議会記事録に興味深い記述がある。
平成23年9月14日の町長行政報告によれば、日高営業所廃止は利用減少に加え、
「各自治体のバス運行形態の変更等」
が理由として挙げられている。
日高町でも、旧門別町内のバス路線は、道南バスによる定時定路線運行から、
自治体が地元会社に委託し、ワゴン車を活用した事前予約制運行に変わった。
背後にあるのは、結局は実態に見合った自治体の補助金削減だろうと推察がつく。
先年、道路運送法が改正された。
「地域公共交通会議」という法定協議会が設けられ、実質的に自治体が主導して
路線バスのサービス水準を決定し、運行事業者を「選別」する時代がきた。
過疎地域に限らず、都市部でもこれから同じようなことが起きるかもしれない。
地域公共交通会議などで自治体に逆提案できない、従来の延長で経営を続ける
バス会社は、いずれその路線から退場を余儀なくされていく。