寺田一薫(てらだ かずしげ)編著
「地方分権とバス交通 規制緩和後のバス市場」
(勁草書房 2005年9月)
こういう本が出ると、買わないわけにはいかない。
もっとも、氏が2002年に著した「バス産業の規制緩和」(日本評論社)は、
282頁で8,000円(+税)!と、買うのにかなりの勇気が必要だった。
(ただ、同著で紹介されたフィンランドの事例はとても参考になった)
今回は3,200円(+税)で、そうどきどきせずに買えた。
寺田氏ははしがきで、地域のバスサービスに関する「少数の有名な
改善事例」「車両など目に見える改善点」に関係者がとらわれすぎ、
「サービスの継続や維持のための努力を評価していない」と指摘する。
私も同感であり、そうならないように自戒を込めながら、
じっくり読み進めていきたい。