7時半前にホテルを出て、富良野行きの普通列車に乗る。
行きたいところはいくつかあるが、当初の予定通り、
間近に十勝岳連峰を望む吹上温泉を目指す。
吹上温泉へは、上富良野駅から1日3本の町営バスで行けるが、
9時半の始発便に乗るには、旭川かどこかで一泊しなければならぬ。
札幌をどんなに朝早く発っても、この始発バスに間に合うような
列車の接続がないのは、いささか不思議な感じがする。
4人の客を乗せたマイクロバスは、山道をぐいぐい登り、
30分ほどで吹上温泉「白銀荘」に着いた。
だいぶ前から一度行ってみたいと思っていた温泉だが、
期待にたがわず、内湯も露天風呂も広々として、気持ちいい。
ここの宣伝文句は「雲の上の温泉」。
今日はさすがにそのような状況ではないが、
頭上の割と近いところを雲が流れていく。
帰りのバスが来る4時間後まで、
露天風呂と休憩所の広間を2往復。
久しぶりに、じっくり温泉につかった気がする。