今から5年前、国土交通省海事局が設置した検討会で、
このような報告書が公表されたことは画期的なこと。
http://www.mlit.go.jp/maritime/naikoh/ritouhojokenntoukai/chukantorimatome.pdf
※PDF形式。出所は
http://www.mlit.go.jp/maritime/naikoh/ritouhojokenntoukaitop.html
「航路」を「路線バス」や「地方鉄道」に置き換えても
充分に通じるところがなんといっても凄い。
何よりも「基本理念」として冒頭に掲げるこの言葉には
思わず目頭が熱くなる。
「国は決して離島を見捨てない。有人離島との航路を必ず維持し、
国土としての一体性を堅持する」
その上で、「改革のポイント」として挙げた4項目のうち、
「過去の赤字穴埋め」から「将来のリスク軽減」へ
とした第3項目の具体的な内容は、路線バスの分野でも
やらなければいけないことである。
1)輸送需要に即した寄港地の集約等航路、運航サービス形態の見直し
→「寄港地」「航路」を「停留所」「路線」に置き換えれば、腑に落ちる。
2)公設(有)・民営化、公営航路の民間委託による公設民営化の推進
→次項とも関連するが、地方公共団体による船舶の代替建造や
民間事業者への貸付を提起しているのが画期的。
3)船舶の代替建造・改修などの積極的な推進
→これに国が「一定の支援を行う」としているのが、「離島を見捨てない」
具体的な証なのであろう。
5年前の報告書から現状までどのような推移をたどってきたのか、
一度調べてみたいと思うのだが、不幸なことにその余裕がない。