高齢者向けバス定期券のお知らせを見かけた。
乗車できるのは、室蘭、登別、伊達の3市内を運行する路線。
購入できるのは、70歳以上の室蘭市民のみ。
発売額の約2割は室蘭市が肩代わり負担するらしい。
乗車可能な路線が複数市に跨るのは、室蘭市から登別市を経て
室蘭市に戻る幹線的な路線もあるので不自然ではない。
むしろ、購入できるのが室蘭市民だけなのが引っかかる。
市が一部を肩代わり負担するのは財政や福祉上の観点によろうが、
例えば鷲別に住む70歳以上の登別市民が、この割安な定期券を
定価ですら買うことができないとしたら、それはいかがなものか。
果たして苦情や不平の声は上がっていないのだろうか。
交通、特にバスを中心とした陸上交通は、市町村の境界を越えた
広域行政の視点が欠かせないと経験的にずっと考えている。