今月から札沼線で電車が営業運転を始めた。電化である。
実家の萩野に電車が走り始めたのは、今から32年前の1980年。
あずき色の新しい電車が試運転しているのを見かけては、
早く乗りたいなぁとときめいた(?)小学5年生であった。
室蘭線・千歳線の電化は列車の運転体系を大きく変えた。
電化前、まだ最後のSLから5年しか過ぎていない頃は
室蘭線の起終点通り、室蘭発岩見沢行き、岩見沢発長万部行きが
ボロボロの客車列車で走っていた。
電化でそれが変わり、苫小牧(沼ノ端)から先は岩見沢ではなく
札幌が行き先になった。
#現在は苫小牧を跨いで直通する普通列車は激減してしまった。
さて、札沼線電化は二段階で行われ、10月に電化区間の
全列車が電車に置き換わることになっている。
一度のダイヤ改正で全て電車に取り替えられないという現実が、
JR北海道の厳しい経営の一面を示している。