地方鉄道にせよ、路線バスにせよ、車掌乗務を省略したワンマン化が
すっかり一般的になってまった。
最近では東急池上線のような大手民鉄でもワンマン化である。
鉄道やバスのワンマン化自体は事業運営上全否定されるものでない。
しかし二人乗務化が利用者に安心感を与えるという効用はあるだろう。
小湊鐵道の列車は今ても全て二人乗務。
全駅間の運賃を頭に叩き込み、発車から到着までのごく限られた時間で、
瞬時に車内出札補充券にパンチを入れ運賃収受するのは神業である。
ところで、人力か券売機かの差はあるけれど、小湊鐵道や東急池上線は、
理論上は乗車券の発売枚数からほぼ正確な輸送人員が捕捉できるはず。
一方、ワンマン化で利用者が現金を運賃箱に直接入れる鉄道やバスは、
基本的に正確な輸送人員を把握できない。現金に色は付いていないから。
一部のバスはバーコード付整理券で利用者の乗降停留所データを記録し、
輸送人員の把握に取り組んでいるが、全国的にも少数派である。
輸送人員の正確な把握は、運行本数の計画を決める第一歩であり、
基本中の基本と思えるのだが、どうだろうか?