ふと思い出して、久しぶりに書棚から取り出した。
研ぎ澄まされた、格調高い詩やエッセイとともに、
寝る前のちょっとしたひとときを過ごすのは、
何とも言えず、心地よいものである。
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この本、けっこうなお値段がして、一時は買うのを躊躇したが、
付録のCDが背中を押した。
表題は、FM東京で30年にわたって放送された長寿番組。
その最終回の一部が、付録CDに収められている。
串田氏が鬼籍に入られて久しい。
朴訥とした朗読と、優雅なバロック音楽とともに迎えた日曜の朝は、
今にして思えば実に贅沢であった。